ホーム 開発インタビュー:きっかけ編

INTERVIEW

過去の開発インタビュー

治療している様子

HARG療法開発
のきっかけ

実際に毛が生えれば皆さん喜ばれると思うことがあったので、
なんとか薄毛治療でもう少し髪を増やしてあげようと思い、
それがきっかけでした。

まず、HARG療法(ハーグ)を開発するに至ったきっかけはどういったことだったのでしょうか?

福岡:

やっぱり女性で薄毛に悩んでいる人が非常に多いというのがひとつ。

あとは皆さんとても高額な育毛とか増毛系サービス、もしくはカツラを買われているのを沢山見ているわけですが、街角でよく見かけますからね、本当にずれてるカツラとかね。
本人は気付いてないんですけどね。
でもそういうのを見て、実際に毛が生えれば皆さん喜ばれると思うことがあったので、なんとか薄毛治療でもう少し増やしてあげようと思い、それがきっかけでした。

これまでHARG療法(ハーグ)以外に薄毛治療はやってらしたんですか?

福岡:

やっていました。

でも従来の薄毛治療は、なかなか効果が出にくかったんです。

ちょっとコシが強くなるなどはありますが、これといって決め手がないという感じで。
だからHARG療法をやるまでは、男性(の薄毛)は特に難しかったですね。
ある程度結果はだせるけど、HARGほど急速に改善に導けなかった。

それまでも育毛メソセラピーなどの治療はあったにもかかわらず、なぜ「毛髪再生医療」とも言えるHARG(ハーグ)の開発へとつながったのでしょうか?

福岡:

再生医療であるというのはHARGの最大の特徴でしょうね。
それまでの治療は再生までいかなくて、例えば栄養補助とか、あとは髪の毛や皮膚を構成するアミノ酸とかを補助用品として使っていたんですね。

それだけでも効果は出るんですが、効果が出ない方がいる。

男性の場合はそれだけでは非常に効果が薄い。若い方で抜け始めだと効果があったんですけどね。
そこで、それから幹細胞、脂肪幹細胞の抽出タンパクを使った再生医療を始めたんです。

それを始めたのは確か2005年の12月かなと思います。4年前くらいですね。

実はその頃は脂肪幹細胞で髪の毛が生えるというのはあまり考えられていなかった。

誰も気が付かなかった「脂肪幹細胞」に目を付けたんですね。

福岡:

体の外と、体の中間、体の内という考え方があって、中間のものである脂肪幹細胞が外のものに分化するということの発想があまりなかったんですよ。
「中間」というのは医学的に言えば中胚葉なんですが。

それは例えば、「中」が内臓、「外」は毛髪やツメなどということですか?

福岡:

そうです。そういった、毛髪や爪などを形成するものが外胚葉と言います。

脂肪幹細胞は中胚葉ですから、皮膚とか髪の毛のような外胚葉になるとは考えられていなかったんですね。
だからその細胞自体を使うのではなくて、細胞の中に含まれている様々な命令因子、つまり成長因子を注入することによって毛髪再生させてるんです。

これにより男性の脱毛にも対応できるようになったし、プロペシアなどが使えない女性や、円形脱毛症ですごく悩んでいる方にもこの療法で効果を実感いただけます。

円形脱毛症は特に効果が出やすいということでしょうか?

福岡:

円形脱毛症の原因はストレスで、治療をすれば治ると言われています。

ほとんどの場合「よく休んでください」などと言って経過をみるんだけど、実際は治らない。円形脱毛症はストレスがあってなかなか治らない人がいるんですね。
ただこの治療(HARG療法)をすると治ってきちゃうんですよね。
だから普通なら放っておいて半年、1年かかるものを、もしかしたらその人は一ヶ月で治っちゃうかもしれない。そこに意味がある。

誰も注目していなかったその中胚葉を毛髪の治療に使う発想は、研究を始めた頃すぐにお気づきになったのですか?

福岡:

早い段階でその可能性には気づきつつも、私も研究の初期段階では「えっ?」って思いましたよ。
まさか、と常識的には思われていましたから、最初は「嘘だろ」と疑いたくなりました。
開発したHARGカクテルは細胞ではなくて細胞から分泌された成長因子。
ということは何を意味しているかというと、PRPの若返りと同じなんですよ。

PRPっていうのは何でしょうか?

福岡:

「Platelet Rich Plasma」のことです。自分の血小板を凝縮して顔に塗ったら若返るという・・・。

その(PRPの)中に入っているのは命令だけなんですよ。タンパクの命令だけ。

それと同じように、今回(HARG療法)も色々なタンパクの命令が混在してるんですよ。

それをその場所に入れるとそこの命令が作動してスイッチが入る。
それによって、自分の一番いいスイッチングで動いていくわけですよね。

だから同じ脂肪幹細胞からとったタンパクが分泌した成長因子が、これが皮膚に打てば肌が若返る。
頭に打てば髪の毛が生える。

それぞれのタンパクが働きかけるということでしょうか?

福岡:

そうそう。 いろんなパーツが複合的に身体は動いてる訳だから、1箇所に1個(のタンパク)って訳にはいかなくて、それが複合的に混ざり合って動いてるんですよね。
(薄毛治療に)どのタンパクが必要かというのは、今の段階で分かってるものもいくつかありますが、それだけを使うとなると例えば1グラムで1000万円とかいうことになりかねません。
1回1000万の治療を誰が受けるかと。
それを1クール6回なんてなおさら無理な話です。
ですから、もっと手頃な金額で殆どの人が生えるというのがHARG療法という訳です。

AGAの内服やメソセラピーなどでは、自分の思い描いていた結果までには、なかなかたどり着けないといった声もよく聞きます。HARG療法(ハーグ)はほとんどの場合において発毛すると聞きましたが、しっかり髪の毛が増えますか?

福岡:

今までの治療というのは、皮膚科で行われている治療(薬剤の投与や、紫外線療法、局所免疫療法)、美容皮膚科領域で行われる、頭皮に栄養を与える治療があると思います。
HARG療法は、従来の治療とは全く異なり、毛母細胞に幹細胞タンパクが働きかけ、再生を促すという先鋭的な再生医療になります。
そのため、増毛の可能性は高いと思われます。

ミーティングの様子
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