『Biomedical Research』に論文が掲載されました
HARG療法の開発者であり、当クリニックの福岡博士のHARG療法についての論文が掲載されました。
こちらのリンク先で、論文が公開されています。
『Biomedical Research』
http://www.jstage.jst.go.jp/article/biomedres/31/1/31_27/_article/-char/ja/
論文の要約
『毛髪の成長は低酸素状態で刺激される』
~成長因子の分泌が促進された~
~成長因子の分泌が促進された~
脂肪幹細胞から分泌される蛋白(脂肪幹細胞由来蛋白;ADSC-CM)と脂肪幹細胞の分泌は、創傷治癒や抗酸化作用といった様々な皮膚の再生を左右すると言われているが、低酸素状態で分泌が高まると言われている。
今回、脂肪幹細胞由来蛋白と脂肪幹細胞の分泌が毛髪の再生を促すか、また低酸素状態にあると分泌が高まるかについて調べるために、脂肪幹細胞由来蛋白(ADSC-CM)による毛髪再生への影響について研究した。
研究のために背部の毛がないマウスを使用した。
このマウスに脂肪幹細胞由来蛋白(ADSC-CM)を皮下投与したところ、皮下投与した部分の毛が生えた。
対照として脂肪幹細胞由来蛋白(ADSC-CM)を皮下投与しなかったマウスの背部には変化がないものが多かった。
脂肪幹細胞由来蛋白(ADSC-CM)が毛髪の成長期を誘発し、結果として毛髪再生を促すことがわかった。
さらに、毛包を作る主な細胞があるが、脂肪幹細胞由来蛋白(ADSC-CM)はこれらの細胞の増殖を促すこともわかった。同じモデルのマウスのうち、低酸素状態で毛髪再生が高まったものを調査し、低酸素状態が成長因子に影響するかも調べた。
脂肪幹細胞由来蛋白(ADSC-CM)の41種類の成長因子について、低酸素状態のもとでと通常の酸素状態のもとでとわけて培養を行い、評価したところ、低酸素状態で成長因子(IGFBP-1、IGFBP-2、M-CSF、M-CSF受容体、血小板由来成長因子受容体βと血管内皮細胞成長因子)が有意に増加していた。
内皮細胞成長因子は減少していた。 これらの増加している成長因子は毛包細胞の成長を促進することや、毛周期の成長期を持続させることなどの働きがあることが実験の結果わかっている。
低酸素状態において脂肪幹細胞由来蛋白(ADSC-CM)の毛髪再生メカニズムが促進される理由が明らかになった。
