フィナステリド(プロペシア)の効果と副作用|AGA治療薬の詳細解説

「薄毛治療に使われるフィナステリドを途中でやめたらどうなるの?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。このページでは、フィナステリドの中断による抜け毛の再発リスク、副作用による中止の判断ポイント、AGA治療の継続の必要性について詳しく解説します。
フィナステリドの効果とAGA治療への影響
AGA(男性型脱毛症)の治療薬として広く知られるフィナステリド(商品名:プロペシア)は、5α-リダクターゼを阻害する薬剤で、抜け毛の進行を防ぐことができます。
1997年にアメリカでFDA(米国食品医薬品局)に認可された後、世界中で使用され、2005年には日本でも厚生労働省に認可されました。
これまで頭皮に直接塗布する治療薬が一般的でしたが、フィナステリドは錠剤で服用するタイプの薬であり、「飲む育毛剤」として人気を集めています。
フィナステリドの効果とAGA治療への影響
①AGAの原因を根本から抑制
フィナステリドは、男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されるのを抑制します。
このDHTがAGAを引き起こす原因となるため、フィナステリドはDHTの生成を抑えることで、抜け毛を予防します。
②治療効果の発現
フィナステリドの服用を開始してから、3〜6ヵ月程度で効果が見え始め、ピークは6〜12ヵ月後です。ただし、効果は永続的ではなく、服用を中止すると数ヶ月で効果がなくなります。
フィナステリド(プロペシア)の副作用とリスク
1. 男性機能への影響
性欲減退、勃起不全、射精障害などが報告されていますが、これらの副作用が発生する確率は数%程度です。
2. 消化器系の症状
腹痛や下痢など、消化器系の不快感を感じることがあります。
3. 肝機能障害のリスク
フィナステリドの使用は、稀に肝機能障害を引き起こす可能性があります。肝機能に不安がある方は、使用を避けるか、医師に相談が必要です。
4. 使用を避けるべき人
妊婦や未成年者の服用は禁止されています。また、妊娠中の女性が錠剤に触れることも禁忌です。
5. フィナステリド(プロペシア)のメリットとデメリット

【まとめ】
フィナステリド(プロペシア)は、AGA治療の第一選択肢として効果的な薬剤です。
しかし、使用に際しては副作用や使用中止後の効果の減少を理解し、
医師と十分に相談の上で使用することが大切です。自分に最適な治療法を見つけるために、
まずは専門医の診断を受けることをおすすめします。
フィナステリドの効果についての引用:フィナステリドは5α-還元酵素II型を阻害することでDHTの生成を抑制し、男性型脱毛症の進行を防ぎます。日本皮膚科学会のAGA治療ガイドラインでも「推奨度A(行うよう強く勧められる)」に分類されています(※1)。
※1:出典:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
【参考文献】
・日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
・PMDA「プロペシア添付文書」
・MSD製薬「プロペシア 医療関係者向け情報」